「ディッツ提督の正体。それはカール・デーニッツだろう。ガル・ディッツはカール・デーニッツをもじった名前だ」
「ゲーニッツじゃないの?」
「ゲーニッツとかぶるから変えてあるのだろう」
「それだけ?」
「いや。猟犬の飼い主ってところ。Uボートの飼い主はデーニッツだ」
「なるほど」
「しかし、デーニッツはもともと艦隊運用の総責任者ではない」
「は?」
「つまりさ。デーニッツが艦隊運用の総責任者になっているということは、戦争末期なんだよ」
「えー。負けそうってことじゃん」
「そうそう」
「負けたらどうなるんだよ」
「ということは、もしヤマトがガミラスを滅ぼさなかったら、デスラーの死後に戦争を終結させるのはディッツ提督」
「本当に?」
「さあ。あくまで仮定の話だよ」
「ってことは。ガミラスが滅びる可能性がある?」
「原作通りならね」
しかし §
「しかし、彼なら理性的に終戦交渉をやってくれそうだ」
「まともそうだものね」
「それは、まともじゃない連中も多いって意味かい?」
「えーと(汗)」